最初に選ぶべきはPhotoshopかIllustratorか?

こんにちは、イラストレーターAki(@aki_illust)です。

まず最初に勉強する(買う)べきはPhotoshopかIllustratorか?
これはいまからグラフィックデザイナーを目指そうとされている方が、割とよく悩まれている2択だそうです。
実際私もこういったご質問を何人かから受けたことがあります。

元も子もない結論を言ってしまうと「当然両方使えた方がいい!」なのですが、そうできないから悩んでいるのであって、どうしてもどちらか片方しか選べない場合はどっちを選ぶべきか?
もともとフォトショしか使えなかった私がこの機会に改めて色々と考えてみたいと思います。

注:おそらくですが、クリエイターさんそれぞれで意見は分かれるだろうテーマだと思うので、あくまでも判断材料の1つとして受け取っていただければ幸いです。

もくじ

どんな制作(作業)が多くなりそう?

まず「どういったものを作っていきたいか?」を考えてみると、整理されて分かりやすいのではないかと思います。

具体例としてAさんBさんCさんの3パターンで考えてみましょう。

Aさん

チラシ制作のお仕事ができるようになりたいです

Bさん

自分のバンドのライブのチラシとチケットを自作したい

Cさん

ホームページやショップサイトのヘッダーやバナーを作りたい

Aさんだと、チラシ制作全般のようなので、ご依頼主さんサイドだけでなく印刷会社との絡みも出てきそうですね。

BさんもAさんと同じようなデザインワークになりそうですが、自分のバンドの宣伝材料ということで、こちらはご自身のアーティスト写真なんかも調整していく必要が出てきそうです。

Cさんは印刷物というよりは、オンライン上での表示用のみで完結するケースが多くなりそうですね。

イラレとフォトショの違い

つぎに、フォトショとイラレの機能・特徴・得意分野の違いを把握しておいた方がいいのですが、これを説明しだすとお話が長くなってしまうので、この詳細についてはいずれ別記事で書かせて頂きます。
(こうやって下書きばっかり溜まってくんやで・・・)

ここでは機能という観点ではなく作業観点での違いをざっくりと。

Photoshop

・写真や画像の調整(切り抜き・合成などのレタッチ)がメインになる
・写真や画像の色味調整が多くなる
・WEB上の表示用としての画像素材の作成

illustrator

・テキストを多く扱うものを含めてのデザイン(レイアウトを組む)ことになる
・印刷会社への入稿機会が多くなる
・あるいは印刷用の完成データをご依頼主さんへ納品する機会が多くなる
・A3以上の大きなサイズのものをデザインする

つまり、
Photoshopは画像自体の作成をメイン扱う場合に向いているソフト
Illustratorは印刷物の原稿データを作る場合に向いているソフト
こんなイメージになるでしょうか。

フォトショは画像制作に特化したソフトになるので、テキストの多いデザインは苦手分野になります。
根っからの美術系気質ですね。
対してイラレは文章組を得意としています。文系です。
ニュースレターなどの文字だらけのものでもソツなくカンペキにこなしてくれます。

なぜ、印刷物の入稿データを扱う=イラレの方がよいかというと、aiファイルが印刷業界で扱われているデフォルトの形式だからです。
また、後から編集することも視野に入れてクライアントからaiファイルでの納品を求められることも非常に多いです。

ということで、ある程度絞れてきました。
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓

illustratorから始めた方がいいと思われる方

チラシなどの印刷物を制作、
特にそういった印刷物関連の制作依頼を請け負う可能性がある方
何よりもロゴを作る機会が多くなる方

Photoshopから始めた方がいいと思われる方

ブログやHPなど、WEB上で表示する画像をつくることが多い方
自分で撮った写真を加工することが多くなりそうな方
イラストを描く方

Aさん、Bさん、Cさんのケースで言うと・・・

上記を踏まえまして、Aさん・Bさん・Cさんにおすすめのスタートソフトは・・

Aさん:illustrator
Bさん:Photoshop
Cさん:Photoshop

ということになるのでは?と思います。

とはいえ、実は・・・

どちらを使ったとしてもある程度はゴリ押しでもう片方のような機能を使うことはできます。ある程度、ですよ)
現在フォトショ・イラレを始めとするAdobeのアプリケーション一式は、すべてクラウド型での提供となっており、日々新しいものにアップデートされています。

これのおかげで今では昔に比べてフォトショとイラレの機能の差がかなり縮まってきた部分が多くなりました。
この記事内では省略しましたが、イラレの真骨頂ともいえるパスデータもフォトショで使えます。

先程の入稿データの件についても、最近の印刷会社は幅広いファイル形式を取り扱ってくださるところが多いので、psdデータでも十分対応できます。
psdの取扱いが無い場合はpdfに書き出して入稿すればほぼ問題ないでしょう。

イラレでフォトショのように色味調整や画像レタッチを行うことはかなり厳しいのですが、このあたりは最近は質のいいフリー素材サイトがありますし(ありがたい!)、無料の画像処理ソフトもあるようですので、しばらくはなんとかなるものです。

私の場合はどうだったか

さて、私の場合はどうだったか?というと、イラストの線画に彩色することが目的だったのでフォトショからスタートしています。
その後デザイン業務にも携わるようになり、駆け出しの3年ほどは例の「ゴリ押し」で制作業務を行っていました。

チラシやロゴ、会報誌などの文章量の多い冊子、果てはめちゃくちゃ大きい横断幕のデザインまでも原寸サイズで作るなど、全てのデザインワークをフォトショ1本で完結させていたのです。(ゴリ押しのテンション恐るべし)

あるとき、このフォトショ1本時代の話を先輩デザイナーにしたところ、驚くを通り越して感心されました。よーやってたな、と。
自分でもそう思います笑

お仕事を頂く機会が増え、入稿データ制作の関係上限界を感じて観念し、とうとうイラレデビューをしてさらに数年・・今に至ります。

今となってはテキスト打ちのあるものを含めたデザインはもちろん、大きなサイズの制作に関しては、もうイラレなしではできません。
パスデータ最高や!!

ただ、画像素材の調整にはフォトショは必須。
写真や画像の切り抜き、着彩、加工はやはりフォトショじゃないとだめです。
フォトショ先輩もイラレ先輩も両方だいじ。

結論

最初はどちらか1本でもなんとかなるので、自分のメイン作業に向いているソフトからスタートするといいと思います。
画像処理メインならフォトショ、テキストや印刷入稿メインならイラレ。
そして両方へ・・・!(オルテガ復活は挫折したクチです)